トピック
    暗号資産のP2P詐欺対策
    bybit2024-07-11 14:55:34

    弊社はお客様の資産の安全を常に最優先しています。しかし、詐欺の手口は日々進化しています。P2P取引を行うお客様自身がまず、詐欺から身を守る必要があることは変わりません。P2P取引を行う際には、詐欺の被害に遭わないよう、よくある詐欺の手口を知っておくことが非常に重要となります。

     

    以下では、P2P暗号資産取引においてよくある詐欺の種類を紹介します。




    1. 領収書の偽造による詐欺/エスクロー取引詐欺

    偽の領収書(偽造の領収書やスクリーンショットなど)を支払証明として送ってくる手口です。この種の詐欺者は、資金がエスクロー取引で送金され、保有する暗号資産を引き渡さないと支払いがウォレットに反映されないと主張する場合もあります。

     

    領収書の偽造/エスクロー取引詐欺の被害防止策:

    • 暗号資産を引き渡す前に、必ずウォレット/銀行口座を再確認し、合意した金額を受け取ったことを確認してください。
    • 脅迫を受けるなどしても、保有する暗号資産をすぐに引き渡してしまわないようにしましょう。不審に感じ始めたら、取引を回避することを恐れてはいけません。合意に至らない場合は、ただちにカスタマーサポートにご連絡ください。




    2. Bybitのなりすまし

    Bybitのサポートサービスを名乗り、個人メッセージやメールで、保有する暗号資産が凍結されるのを防ぐため、ただちに引き渡すよう要求してくる手口です。こういったなりすましは、広告/P2P注文チャットで提示した情報から、連絡先を入手しています。Bybit P2Pエスクローサービスが支払いを確認するために必要な情報であるとして、P2Pチャットウィンドウでメールアドレスを共有するよう求めてくる可能性もあります。そして、Bybitの公式メールに似たフィッシングメールを送り、支払いを受け取る前に、暗号資産を引き渡させる手口が考えられます。 

     

    なりすまし詐欺の被害防止策:

    • サードパーティからの支払いは受け取らないでください。支払人/支払先の名前を必ず確認し、それがBybitで確認された取引相手の名前と一致していることを確認してください。
    • BybitからP2P取引の完了を求めるメールを送信することは一切ありません。必ず支払いを受け取った後に資金を引き渡してください。 
    • 相手のユーザー名、メールアドレス、電話番号を確認してください。必ずBybit公式チャネル認証でメールアドレス、電話番号、URLの認証確認をしてください。 
    • P2P注文チャットボックスでは、必ずプロフィールのアバターとメッセージの吹き出しのスタイルを確認し、取引相手が本物であることを確かめてください。役立つヒント:

     

    Bybitカスタマーサポート

    取引相手から

    ウェブサイト




    アプリ

    1


    プロフィールアバター

    Bybitカスタマーサポートからのメッセージはすべて、ヘッドホンアイコンで、右下に正式な青色のチェックマークが表示されます。

    取引相手のプロフィール画像は、ニックネームの最初の文字となります。

    2


    システムタグ

    カスタマーサポートからのメッセージは、サポートチームから送信されたメッセージの下に表示されます。

    「購入者」または「販売者」という表記が取引相手のニックネームの横に表示されます。

    3


    バブルカラー

    Bybitカスタマーサポートからのメッセージはすべて、Bybitオレンジのチャットバブルに表示されます。

    背景色に応じて、取引相手のメッセージはライトピーチまたはダークチョコレートのチャットバブルで表示されます。

     

     

    必ずアカウント&セキュリティページから、独自のフィッシング詐欺対策コードを設定してください。この簡単な手続きにより、アカウントのセキュリティを強化し、Bybitから送信された公式メールをより効果的に識別できるようになります。

     

    b.jpeg




    3. トライアングル詐欺

    2人の詐欺者が同時に同一の販売者に注文を出します。販売者を信頼させ、適切な確認を行わず、急いで通貨を引き渡させます。送金の開始元を確認せず、資金を引き渡すのは危険です。注意しないと、資金を2回引き渡しても、売却した資産の半分以下しか受け取れない可能性もあります。

     

    詐欺者Aは2,000 USDT相当の暗号資産を注文し(注文A)、詐欺者Bは3,000 USDT相当の注文をしました(注文B)。その後、詐欺者Bは2,000 USDTを販売者に送金しました。同時に、詐欺者Aが注文Aのステータスを「支払済」にします。販売者は購入者Aに暗号資産を引き渡します。 

     

    詐欺者Bは、販売者にさらに1,000 USDTを支払い、注文Aの2,000 USDT分の支払証明を同時に提供し、注文Bのデジタル資産を引き渡すよう販売者に圧力をかけます。 

     

    トライアングル詐欺の被害防止策:

    • サードパーティからの支払いは絶対に受け取らず、必ず支払人/支払先の名前がBybitの本人確認の名前と同一であることを確認してから、支払いをし、注文を完了しましょう。
    • 詐欺者は支払証明を様々な注文で再利用しようとする可能性もあるので、取引相手から受け取った支払証明を慎重に確認してください。




    4. 中間者(MITM)詐欺

    Bybit P2Pで暗号資産を売買しようとしているP2P広告主を装う手口です。Telegram、WhatsApp、SNSなどの外部チャネル経由で被害者に連絡し、銀行口座情報とBybitのP2P広告の詳細を伝えます。 

     

    例1

    外部チャネル経由でより良い価格を提示し、支払い後にBybit P2Pで発注処理をするように要求する手口があります。(例:100 USDTの法定通貨を支払い、120U SDTを受け取る)

     

    例2

    外部チャネル経由で銀行口座情報を送り、被害者に対し、P2P注文チャットにコピー&ペーストして口座情報を受け取ったことを確認するよう求めます。被害者は気付かずに、詐欺者の銀行口座情報をチャットで無関係の購入者と共有します。この購入者も、詐欺に気付いていません。被害者はその後、無関係の購入者に暗号資産を引き渡し、購入者は知らずに詐欺者の銀行口座に送金することになります。

     

    この場合、被害者が異議申し立てを行ったとしても、P2Pのスペシャリストは、詐欺者とのやり取りがすべてプラットフォームの外部で開始されたものであるため、それ以上対応することができません。

     

    中間者(MITM)詐欺の被害防止策:

    • P2P注文チャット内でのみやり取りを行い、プラットフォーム外でのやり取りや取引は控えましょう。
    • サードパーティからの支払いは絶対に受け取らず、必ず支払人/支払先の名前がBybitの本人確認の名前と同一であることを確認してから、支払いをし、注文を完了しましょう。
    • 外部チャネルからの提案や情報を信用しないようにしましょう。 




    5. チャージバック/小切手詐欺

    一部の支払い方法のチャージバック機能を利用して、P2P注文の完了後に、最初の支払いを取り消したり、キャンセルしたりする手口です。最初の支払いを取り消すために、取引が詐欺または誤りで行われたものであると、異議申し立てをする場合もあります。 

     

    また、現金化できない不渡り小切手で支払いをしようとしたり、単に暗号資産の引き渡し後に支払いをキャンセルしようとしたりします。小切手での支払いに伴う遅れや曖昧なさを逆手に取る可能性もあります。

     

    チャージバック/小切手詐欺の被害防止策: 

    • P2P取引の承認を急がないようにしましょう。暗号資産の送金を承認する前に、必ず資金を受け取ったことを再確認しましょう。
    • 小切手での支払いは受け付けないようにしましょう。
    • また、サードパーティからの支払いは、チャージバックのリスクが高いため、受け付けないようにしましょう。
    • 小切手での支払いを強く求められたら、危険信号とみなし、すぐに異議申し立てを行いましょう。




    6. 支払い完了後に、詐欺者が注文のキャンセルを要求

    技術的な問題を口実に、支払い完了後に注文をキャンセルするよう求めてくる手口です。 

     

    支払いの受取後、詐欺者は購入者に注文をキャンセルするよう求め、その後、何らかの問題があるとして、再度、新規発注を行います。購入者が注文をキャンセルすると、販売者は即座にP2Pページから広告を削除し、購入者はそれ以降、返金を受け取ることができなくなります。 

     

    キャンセル注文詐欺の被害防止策:

    • 支払い後に注文をキャンセルしないようにしましょう。 
    • 注文に技術的な問題が発生した場合は、ただちに異議申し立てを行ってください。

     

    7. SMS詐欺

    銀行やウォレットアプリからの送信を装って、被害者にSMSテキストメッセージを送る手口もあります。詐欺者が送るSMSテキストメッセージは、銀行やウォレットアプリから送信される通知に似ています。このメッセージは、被害者が取引相手から支払いを受けたという虚偽の情報を伝えるものです。 

     

    SMS詐欺の被害防止策:

    • 通貨を引き渡す前に、必ず銀行口座またはeウォレットで、資金の受領を確認してください。テキストメッセージをむやみに信用してはいけません。




    8. 対面決済(現金)取引

    偽のお金を送ったり、保有する暗号資産を引き渡さずに、支払いを受け取ったりする手口もあります。一般的に、このような場合、Bybitは法的証明がないため、取引を検証できないことがあります。したがって、このような支払方法を選択する場合は、この種の現金取引に伴う回復不能な損失が発生する可能性があるというリスクを認識する必要があります。詳細は、対面による現金取引ルールを確認してください。

     


    P2P詐欺から身を守る方法 

    • すべてのP2P取引をダブルチェックする:必ず暗号資産ウォレットまたは銀行口座で、取引が正常に完了したことを確認してください。個人的に支払いを確認するまでは、暗号資産の送金を承認しないでください。また、購入者が提示する証明は改ざんされている可能性もあるため、信用してはいけません。
    • 取引相手の身元を確認する:取引相手の支払い口座情報が、Bybit上の本人確認情報と一致していることを必ず確認してください。Bybitでは、すべてのお客様にとって安全なP2Pプラットフォームを整備し、お客様の資産をより安全に保護し、あらゆる異議申し立てを解決するために、認定広告主およびP2P広告主は本人確認を完了する必要があります。
    • 取引相手とのすべてのやり取りがBybitプラットフォーム上に残るようにしておく:購入者または販売者とのやり取りはP2P注文チャットで行いましょう。Skype、Zoom、Discord、Telegram、WhatsAppなどの外部コミュニケーションチャネルを使用しないでください。Bybitは、やり取りが弊社のプラットフォーム上で行われれば、お客様の権利をより効果的に保護することができます。
    • 脅迫を受けても冷静さを保つ:異議申し立てが発生した場合に備えて、すべてのやり取りや取引のスクリーンショットを撮る習慣をつけましょう。不審に感じ始めたら、取引を回避することを恐れてはいけません。
    • Bybitカスタマーサポートに異議申し立てを提出する:取引相手と合意に至らない場合は、ただちにカスタマーサポートにご連絡ください。不審な動きがあれば必ず報告しましょう。
    • すべてを記録する:すべての取引と取引相手とのやり取りを記録する習慣をつけましょう。この記録は、詐欺にあった場合のP2Pプラットフォームでの異議申し立てにおいて、非常に重要な証拠となりえます。 




    おわりに 

    確かにP2P暗号資産詐欺は増加傾向にありますが、その被害に遭わないようにするためにできる様々な対策もあります。常にサードパーティからの送金に注意し、実際に支払いを受け取ったかどうかを再確認してから暗号資産を引き渡しましょう。また、脅迫を受けても保有する暗号資産を引き渡さないようにしましょう。

     

    最後に、様々な手口のP2P暗号資産詐欺が存在し、絶えず新しいものが登場していることに注意しましょう。詳細はこちらから確認してください。

    役に立ちましたか?
    yesはいyesいいえ